甲虫時記

山形県を中心に東北の昆虫を調べています。

草原の昆虫

クロシジミ

昨年から保全活動で草原に通っているにもかかわらずクロシジミの写真を撮っていないことに気かがついたので県内の草原へ。発生後期で個体数は少なく、擦れている個体が多い。

近年は草原環境の減少から、本種も激減している。

ようやく見つけた個体は交尾中のペア。斑紋が美しく、撮影中は暑さを忘れる。

セアカオサムシ

トラフホソバネカミキリ

足元にはセアカオサムシやミカゲゴモクムシが歩いていた。

草原に接しているブナ林では、こんなカミキリも。

 

JAPAN,Yamagata. 10.Ⅶ.2022.

 

 

 

 

山形のオオアオカミキリ

晩夏の渓谷へ、オオアオカミキリを探しに。

この日は朝から霧雨が降り続いた。

樹皮が濡れていると、発生木での運動会は見られない。

雨宿りをしている数個体を見ただけだった。

最も美しかった個体。

今年も真夏のピークは去って行ってしまった。

 

海岸を歩く

日本海の海岸を調査で広く歩く。

いろいろな動植物と出会ったが、かいつまんで数枚。

カワラハンミョウ

 

シロヨモギ

夕日を背に狩りをするミサゴ。

時折、大きい魚を持って戻ってくる。

望遠レンズがあれば、持ってくる魚の種類までわかるんだろう。

そんなたいそうな物は買えないけど。

 

JAPAN, 6,Ⅸ,2022.

雲の峰に住むオサムシ

チョウカイヒメクロオサムシ arabus opaculus shirahatai 

森林限界に生息するオサムシ

山形県内では少なく、出会うのに苦労した。生息地の中でもいる場所といない場所がかなり明確にあり難しい。今回も一部の狭い範囲のみで確認することができた。

前胸部には、ほんのりと藍色が乗り上品な色合いで美しい。

キンイロネクイハムシ

キンイロネクイハムシ Donacia japana Chujo et Goecke, 1956

山形県では、記録が少なく得難い種類。

この時期はスゲの花によく訪花する。金色の中に浮かぶ油模様が美しい。

 

5,Ⅵ,2022. JAPAN,Yamagata.

朝日山系のブナ林

この日は、朝日山系のブナ林へ。

この季節のブナ林は非常に美しい。

ツキノワグマの爪痕

クマの爪痕はよく見かけるが、こんなのは初めてだった。

専門家の方に聞き、どうやってついたか知ることができた。単純なことだが意外と思いつかない。

カタクリ

キクザキイチゲ

山道には春の花たちが咲き乱れていた。

ユキグニコルリクワガタ Platycerus albisomni albisomni Kubota,2008

まだ彼らが出始めるのは少しあと。