甲虫時記

山形県を中心に東北の昆虫を調べています。

ミヤマツヤハダクワガタ

毎年、秋から春にかけてブナ帯に生息している小型のクワガタを見るため、各地に出かける。

久々に、ミヤマツヤハダクワガタを見たくなったので高校時代の友人二人を誘い、静岡の山に足を向けた。

 

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友人が割り出した個体。いい感じで割り出していたので写真を撮らせてもらった。

何も言わずに写真を使うと文句を言うので仕方なく友人採集と言っておく。


f:id:Afromorgus:20210311224745j:plain 10 Ⅲ 2020.  JAPAN,Shizuoka.

月山のブナ林

月山のブナ林を歩いた。

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高校時代、群馬県の冬のブナ林に通い詰めた時期があった。

その頃を思い出し懐かしく感じる。林の植生などはたいして変わらないが、ブナの出現する標高などその他諸々、関東のブナ林とは違い、まだ真新しさがある。

 

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この日の目的は果たすことができなかったが、地面にはセッケイカワゲラの一種が歩いていた。

オオサカアオゴミムシ

 

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今年の夏は湿地性ゴミムシをひたすら追いかけた。

こいつが現れる湿地帯は基本的に良好な環境が残っており、多様な湿地性の昆虫を観察することができる。

生息地での個体数は少なくはないが、生息地自体が極端に少ない。

基本的に、多くの数を採りたくないので記録用に、一産地において個体群に負荷がかからない数だけを採るようにしている。

標本作成の時期

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毎年、冬の時期は標本作成に勤しむ。今年は例年に増して標本を作った。

この日は、春に行ったブナ林での採集品を開いた。

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JAPAN:Yamagata.2020.

藍色をしたユキグニコルリクワガタ。

実物は更に美しい。